小型ストーブ考察!
こんにちは!ナチュログです。
こちらではナチュログに投稿された記事の中から1日1記事ピックアップしてご紹介させて頂きます♪
本日のピックアップは「小型ストーブ考察!」
今年はナチュログのブロガーさんがなかなかキャンプ終いをされないのをドキドキしつつ見守っておりますが、本日も暖房記事のピックアップ!
少し昔の記事ですが、非常に深く考察されており冬もフィールドに出る方は必見です!
「ナチュログニュース」は毎日12時更新予定です!
ブログのヘッダやナチュラムメルマガ等でも掲載されます。
みなさま是非内容をチェックしてみてください♪
▼記事はコチラ
いよいよ冬季キャンプの季節になりました ストーブの出番です
OSSUNがキャンプの暖房用に持っている石油ストーブはこれです 最近,出番ないですが…
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トヨトミの“RL-25C”です “ランタンストーブ”って言われています
しかし,このストーブって,ソロで使うには大き過ぎると思います
そう思った時から,小型の石油ストーブに対する物欲がわき起こってきました
そこで,カタログデータと価格からソロキャンプに適したものを選んでみたいと思います
こちらではナチュログに投稿された記事の中から1日1記事ピックアップしてご紹介させて頂きます♪
本日のピックアップは「小型ストーブ考察!」
今年はナチュログのブロガーさんがなかなかキャンプ終いをされないのをドキドキしつつ見守っておりますが、本日も暖房記事のピックアップ!
少し昔の記事ですが、非常に深く考察されており冬もフィールドに出る方は必見です!
「ナチュログニュース」は毎日12時更新予定です!
ブログのヘッダやナチュラムメルマガ等でも掲載されます。
みなさま是非内容をチェックしてみてください♪
▼記事はコチラ
キャンプで使える小型石油ストーブを選んでみる!
いよいよ冬季キャンプの季節になりました ストーブの出番です
OSSUNがキャンプの暖房用に持っている石油ストーブはこれです 最近,出番ないですが…
トヨトミの“RL-25C”です “ランタンストーブ”って言われています
しかし,このストーブって,ソロで使うには大き過ぎると思います
そう思った時から,小型の石油ストーブに対する物欲がわき起こってきました
そこで,カタログデータと価格からソロキャンプに適したものを選んでみたいと思います
OSSUNが持っているキャンプ用の暖房器具は,燃料にガスを使うものとしてEpiの“ヒーター・LFA”(下の写真左)とイワタニの“カセットヒーターCB-8”(同右)があります
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Epiの方はOD缶を使い,イワタニの方はCB缶を使います
ホワイトガソリン用としてはコールマンのスポーツスター508に遠赤ヒーターアタッチメントを付けて使ったり…
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まだ実戦デビューしていませんが,SOTOの“MUKAストーブ”にマナスルヒーターを付けて使うというのもありかな~
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なお,MUKAストーブにマナスルを載せると,五徳の足は斜めになります
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灯油用としてはランタンストーブの他に“武井バーナー301A”を使っています
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ところで,ガスを使うものは,気温が低くなるとガスが気化しにくくなるという難点があり,寒くなればなるほど役に立たなくなるという矛盾した暖房機です
ただ,ユニフレームのガス暖房器“コンパクトパワーヒーター UH-C”( 価格¥7,500 (税込))は“-30℃”まで使えるということのようです 画期的なガス暖房機ですね! 試したことはありませんが…
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また,ホワイトガソリンは引火性が高いので取扱いに十分注意しなければならず,加えてガス・ガソリンともコスト面の問題もあります
そんな中で,手に入りやすいしリッター90円台というコスパもあるのが家庭用灯油ではないでしょうか
OSSUNが持っている家庭用灯油が使える暖房器具の中で,武井バーナーは圧縮空気を使うため燃焼音が大きいので,静かにキャンプを過ごしたいときには向きません
一方,トヨトミのランタンストーブは同社のレインボーストーブをアレンジしたもので,コールマンのノーススターランタンのようにデザインされています そこにOSSUNが一目惚れして衝動買いしてしまいました ランタンストーブはトップリフレクターを付けた形状ですね
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ちなみにOSSUNはこのストーブをインナールームを取り付けたリビシェルSで使っています
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雪中キャンプの経験がないOSSUNがランタンストーブを使ったのは,昨年3月下旬に行った牛野ダムが最初で最後です 以後は自宅で活躍中です
リビシェルよりも小さいテントで使うには,このストーブはオーバースペック,オーバーサイズだろうし,“ソロなら武井くんがあれば十分だろ”とのご意見もごもっともです…
でも,焚き火の薪が爆ぜる音が聞こえるような静かな夜を過ごしたいときもあるんですよ~
なので,数ある石油ストーブの中でランタンストーブよりも小型サイズなものを探してみました
さて,石油ストーブには対流式と反射式の他に,コンロ式という三種類のタイプがあります
OSSUNが独断と偏見で,キャンプに使えそうな小型石油ストーブをリストアップしてみました
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一般的にキャンパーに人気の小型ストーブは,みなさんご存じの“フジカ・ハイペット”(以下単に「フジカ」と言います)と“アルパカ”ですよね。 レインボーを使っている人も多いです
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どちらも車で運ぶにも小型なのでかさばらず,テント内に置いても邪魔になりません。なお,対流式なので放熱エリアはストーブの周囲360度です したがって,テント内では中央部に置くことになります これがソロキャンパーにとっては結構やっかいです
ソロの場合は,テントもそれほど大きくなく前室も狭いので,作業スペースを広く取るためにはストーブはテント内の端に置くことになります。端に置くなら対流式よりも放熱方向に指向性がある反射式の方が向いているのではないでしょうか
ということで,いつもソロキャンプのOSSUNとしては,できるだけ小型の反射式ストーブを対象に選びたいと思いますが,反射板タイプはグリーンウッドだけなので比較対象機がありません
そこで,フジカとアルパカには反射板付きのタイプがありますので反射式ストーブとして検討対象とします なお,アルパカの反射板付きタイプである“TS-77反射型”は“TS-77コンパクト”より高さが35mmも高い機種ですがしょうがありません
なお№6~8のコンロ式ですが,メリットはテントという狭いスペースの中でも放熱口が小さく放熱方向も上向きにしかありませんから比較的安全という点です 特にお座敷スタイルのキャンプには似合うでしょうね
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しかし,デメリットは放熱口が小さく燃焼筒も反射板もないため暖房出力は他と比べて低いこと,7以外は重量が7kgを超えている上,高さは無くても幅が対流式や反射式を大幅に超える450mm以上あります これではコンパクトなストーブと言えるのか疑問なので候補から除外します
なお,7についてはメーカーも“煮炊き専用”と謳っていることから暖房用とは考えていないようですし,大きな五徳が邪魔になってテント内での使い勝手も良くなさそうなのでやっぱり除外しま~す
さて,コンロ式を除いた中で最も背が低いのは,1のグリーンウッドの395mmです ホームセンターで現物を正面から見たときは,他のストーブよりダントツで小さく感じました
アルパカはこれより45mmも高いですが,幅と奥行はグリーンウッドの方が17~22mmオーバーサイズになっています
さらに,フジカはグリーンウッドよりも37mmほど高いですが幅と奥行きはグリーンウッドの方が30~35mm以上もオーバーサイズです
つまり,グリーンウッドは背が低く太っている,いわゆる“ズングリムックリ”ということになります
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実際にテント内に持ち込んだとき,どの程度のスペースを要するのかをシミュレーションしてみました OSSUNが持っているSP社のリビングシェルSの図面をPC上に作成しました
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そこに同じ縮尺で各ストーブの高さと幅のサイズで四角形を作って入れてみます
ストーブが幕に触れないように距離を取る必要がありますので,幕から5センチ離れた位置に置くということにしました
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青線の四角形がグリーンウッド,赤がフジカ,緑がアルパカ,茶色がランタンストーブです
これを見ると,ランタンストーブが最もスペースと高さを要しています その他は,高さこそ若干違っていますが,奥行きはどれも似たり寄ったりになるようです
でも,この横幅サイズは各ストーブの底面サイズで作った四角形ですから,本体部分が円錐状で細身のフジカやアルパカはもっと幕に近づけることができると思います
次に,燃料タンクの容量を見てみます グリーンウッドが3.2㍑,フジカは3.6㍑のところ,アルパカは6.0㍑と候補中最も大容量です
しかし,タンク容量が4.9㍑と1㍑以上も小さいレインボーの燃焼時間20時間と比べてみると,アルパカが17~18時間と3~2時間も短い上に重量もコンロ式を除く候補機中6.7kgともっとも重い機種です
ただし,暖房出力で見ると,レインボーやフジカは2.5KW,グリーンウッドが2.4KWですが,アルパカは2.8kwと高出力なので燃焼時間に差が出たようです
しかし,この0.3KW~0.4KWの出力差は狭いソロ用テント内では余り問題にならないと思います
なお,アルパカには,日本国内で石油ストーブに設置が義務づけられている耐震自動消火装置と,転倒時に油漏れ量を一定以下(50g以下/15秒転倒時)に抑える安全面の機能がないようです
この点に関して,経済産業省が平成25年10月18日に出した「 有限会社グローバルトラストが輸入した石油ストーブの 技術基準違反について(注意喚起)」【http://www.meti.go.jp/press/2013/10/20131018003/20131018003.pdf】によると,“有限会社グローバルトラストが平成23年11月に輸入・販売した石油ストーブアルパカ:(Alpaca TSG-1(S))について、消費生活用製品安全法に基づく技術基準に適合していないことが確認され、同社の技術基準適合義務違反が判明しました。経済産業省としては、不適合の事象(地震時又は転倒時に消火しない)が火災等につながるおそれがあることから、当該製品の使用者の方々に対し、直ちに使用を中止していただくよう注意を呼びかけます。”とあります
また,平城商事(株)という会社が輸入販売したアルパカの“TS-77SN”についても,同じ理由で自主回収することになっています【http://www.hirakishoji.co.jp/company/news250228.html】
こちらが,多くのキャンパーさんが使っている機種のようなので,あちこちのブログで話題になっていました
しかし,アルパカをネット上で販売している“未来マート”のHP【http://www.miraimart.jp/】を見ると,「日本の仕様(PSC対応製品)とは異なります。この点を参考にして自己責任のもと,ご購入ください。(耐震消火装置はありません。)」とありますので,日本向けに販売を継続しているようです
リコール対象になったアルパカは,日本企業が輸入したので機種が明確に分かっているからで,個人輸入した別の機種は同じ問題があるとしても輸入業者としては関知しないとして,リコール対象機種に入っていないと思われます
以上からいろいろ問題はありますが“自己責任”で使うことを受忍するならアルパカの選択もありなんでしょうね
また,オートキャンプではストーブを車で運ぶので,転倒しないまでも車内で揺られたときに油漏れするのはいただけません
やっぱり未来マートのHPに注意書きがありました
「燃料漏れ防止のため,給油は現地でお願いします。」,「燃料を満タンに入れて輸送すると・・・・燃料が漏れる場合があります。」
従って,燃料の灯油は,別途ポリタンクに入れて持って行く必要があるということになります
“別途持って行く”ということは,18㍑では荷物になるので10㍑のポリタンク1個を持って行くとして,アルパカでは10㍑しか使えないところ,グリーンウッドやレインボーならストーブ自体のタンクにも灯油を入れて持って行けることになります
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これから燃焼時間を計算すると,
アルパカ:約30時間 (18時間×(10㍑÷6.0㍑))
グリーンウッド:約56.5時間 (13.7時間×((10㍑÷3.2㍑)+1)))
フジカ:約45.3時間 (12時間×((10㍑÷3.6㍑)+1)))
【※“+1”というのがストーブ本体のタンク分です】
となり,アルパカが最も燃焼時間が短いという結果になりました
視覚的に分かるようグラフにしてみました
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アルパカとグリーンウッドでは倍近い差があります ただ,一泊二日程度のキャンプの場合は燃焼時間の差はあまり問題にならないですかね…
なお,乾電池式の自動点火装置はグリーンウッドだけに付いています アルパカとフジカはマッチやライターでの点火になります
最後に価格を見てみます。一目瞭然,圧倒的に1のグリーンウッドのコスパの高さが際立っています。1万円しません!やっぱり“made in china”のため~?
OSSUN家の近くのホームセンターのチラシ(税別価格で表示)にも載っていました なお,前掲のグリーンウッドの写真はチラシとは別のホームセンターで撮ったものです なので値段も違っています
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以上から,カタログ性能に加えてコスパも考慮すると,OSSUNとしてはグリーンウッド“GKP-P245N(K)”が最もニーズに合った石油ストーブという結論になりました~ 選んだだけで買ってませ~ん
なお,Amazonでこのストーブのカスタマーレビューを見たところでは,電子点火装置の不具合に関する記載が目立ったこと,灯油の残量表示がないことを惜しむもの,片手で持てるようハンドルの取り付けを希望するもの等がありました
さて,みなさんなら,どれを選びますか~?
おしまい
追伸:今回はOSSUNの独断と偏見並びに思い込みに基づき,あくまでスペックと価格だけで比べただけというだけなので,見当外れな判断をしていることもあり得ることをご承知置きください また,各製品のクオリティについても把握していませんし,使ってみた結果については自己責任でお願いしま~す
Epiの方はOD缶を使い,イワタニの方はCB缶を使います
ホワイトガソリン用としてはコールマンのスポーツスター508に遠赤ヒーターアタッチメントを付けて使ったり…
まだ実戦デビューしていませんが,SOTOの“MUKAストーブ”にマナスルヒーターを付けて使うというのもありかな~
なお,MUKAストーブにマナスルを載せると,五徳の足は斜めになります
灯油用としてはランタンストーブの他に“武井バーナー301A”を使っています
ところで,ガスを使うものは,気温が低くなるとガスが気化しにくくなるという難点があり,寒くなればなるほど役に立たなくなるという矛盾した暖房機です
ただ,ユニフレームのガス暖房器“コンパクトパワーヒーター UH-C”( 価格¥7,500 (税込))は“-30℃”まで使えるということのようです 画期的なガス暖房機ですね! 試したことはありませんが…
また,ホワイトガソリンは引火性が高いので取扱いに十分注意しなければならず,加えてガス・ガソリンともコスト面の問題もあります
そんな中で,手に入りやすいしリッター90円台というコスパもあるのが家庭用灯油ではないでしょうか
OSSUNが持っている家庭用灯油が使える暖房器具の中で,武井バーナーは圧縮空気を使うため燃焼音が大きいので,静かにキャンプを過ごしたいときには向きません
一方,トヨトミのランタンストーブは同社のレインボーストーブをアレンジしたもので,コールマンのノーススターランタンのようにデザインされています そこにOSSUNが一目惚れして衝動買いしてしまいました ランタンストーブはトップリフレクターを付けた形状ですね
ちなみにOSSUNはこのストーブをインナールームを取り付けたリビシェルSで使っています
雪中キャンプの経験がないOSSUNがランタンストーブを使ったのは,昨年3月下旬に行った牛野ダムが最初で最後です 以後は自宅で活躍中です
リビシェルよりも小さいテントで使うには,このストーブはオーバースペック,オーバーサイズだろうし,“ソロなら武井くんがあれば十分だろ”とのご意見もごもっともです…
でも,焚き火の薪が爆ぜる音が聞こえるような静かな夜を過ごしたいときもあるんですよ~
なので,数ある石油ストーブの中でランタンストーブよりも小型サイズなものを探してみました
さて,石油ストーブには対流式と反射式の他に,コンロ式という三種類のタイプがあります
OSSUNが独断と偏見で,キャンプに使えそうな小型石油ストーブをリストアップしてみました
一般的にキャンパーに人気の小型ストーブは,みなさんご存じの“フジカ・ハイペット”(以下単に「フジカ」と言います)と“アルパカ”ですよね。 レインボーを使っている人も多いです
どちらも車で運ぶにも小型なのでかさばらず,テント内に置いても邪魔になりません。なお,対流式なので放熱エリアはストーブの周囲360度です したがって,テント内では中央部に置くことになります これがソロキャンパーにとっては結構やっかいです
ソロの場合は,テントもそれほど大きくなく前室も狭いので,作業スペースを広く取るためにはストーブはテント内の端に置くことになります。端に置くなら対流式よりも放熱方向に指向性がある反射式の方が向いているのではないでしょうか
ということで,いつもソロキャンプのOSSUNとしては,できるだけ小型の反射式ストーブを対象に選びたいと思いますが,反射板タイプはグリーンウッドだけなので比較対象機がありません
そこで,フジカとアルパカには反射板付きのタイプがありますので反射式ストーブとして検討対象とします なお,アルパカの反射板付きタイプである“TS-77反射型”は“TS-77コンパクト”より高さが35mmも高い機種ですがしょうがありません
なお№6~8のコンロ式ですが,メリットはテントという狭いスペースの中でも放熱口が小さく放熱方向も上向きにしかありませんから比較的安全という点です 特にお座敷スタイルのキャンプには似合うでしょうね
しかし,デメリットは放熱口が小さく燃焼筒も反射板もないため暖房出力は他と比べて低いこと,7以外は重量が7kgを超えている上,高さは無くても幅が対流式や反射式を大幅に超える450mm以上あります これではコンパクトなストーブと言えるのか疑問なので候補から除外します
なお,7についてはメーカーも“煮炊き専用”と謳っていることから暖房用とは考えていないようですし,大きな五徳が邪魔になってテント内での使い勝手も良くなさそうなのでやっぱり除外しま~す
さて,コンロ式を除いた中で最も背が低いのは,1のグリーンウッドの395mmです ホームセンターで現物を正面から見たときは,他のストーブよりダントツで小さく感じました
アルパカはこれより45mmも高いですが,幅と奥行はグリーンウッドの方が17~22mmオーバーサイズになっています
さらに,フジカはグリーンウッドよりも37mmほど高いですが幅と奥行きはグリーンウッドの方が30~35mm以上もオーバーサイズです
つまり,グリーンウッドは背が低く太っている,いわゆる“ズングリムックリ”ということになります
実際にテント内に持ち込んだとき,どの程度のスペースを要するのかをシミュレーションしてみました OSSUNが持っているSP社のリビングシェルSの図面をPC上に作成しました
そこに同じ縮尺で各ストーブの高さと幅のサイズで四角形を作って入れてみます
ストーブが幕に触れないように距離を取る必要がありますので,幕から5センチ離れた位置に置くということにしました
青線の四角形がグリーンウッド,赤がフジカ,緑がアルパカ,茶色がランタンストーブです
これを見ると,ランタンストーブが最もスペースと高さを要しています その他は,高さこそ若干違っていますが,奥行きはどれも似たり寄ったりになるようです
でも,この横幅サイズは各ストーブの底面サイズで作った四角形ですから,本体部分が円錐状で細身のフジカやアルパカはもっと幕に近づけることができると思います
次に,燃料タンクの容量を見てみます グリーンウッドが3.2㍑,フジカは3.6㍑のところ,アルパカは6.0㍑と候補中最も大容量です
しかし,タンク容量が4.9㍑と1㍑以上も小さいレインボーの燃焼時間20時間と比べてみると,アルパカが17~18時間と3~2時間も短い上に重量もコンロ式を除く候補機中6.7kgともっとも重い機種です
ただし,暖房出力で見ると,レインボーやフジカは2.5KW,グリーンウッドが2.4KWですが,アルパカは2.8kwと高出力なので燃焼時間に差が出たようです
しかし,この0.3KW~0.4KWの出力差は狭いソロ用テント内では余り問題にならないと思います
なお,アルパカには,日本国内で石油ストーブに設置が義務づけられている耐震自動消火装置と,転倒時に油漏れ量を一定以下(50g以下/15秒転倒時)に抑える安全面の機能がないようです
この点に関して,経済産業省が平成25年10月18日に出した「 有限会社グローバルトラストが輸入した石油ストーブの 技術基準違反について(注意喚起)」【http://www.meti.go.jp/press/2013/10/20131018003/20131018003.pdf】によると,“有限会社グローバルトラストが平成23年11月に輸入・販売した石油ストーブアルパカ:(Alpaca TSG-1(S))について、消費生活用製品安全法に基づく技術基準に適合していないことが確認され、同社の技術基準適合義務違反が判明しました。経済産業省としては、不適合の事象(地震時又は転倒時に消火しない)が火災等につながるおそれがあることから、当該製品の使用者の方々に対し、直ちに使用を中止していただくよう注意を呼びかけます。”とあります
また,平城商事(株)という会社が輸入販売したアルパカの“TS-77SN”についても,同じ理由で自主回収することになっています【http://www.hirakishoji.co.jp/company/news250228.html】
こちらが,多くのキャンパーさんが使っている機種のようなので,あちこちのブログで話題になっていました
しかし,アルパカをネット上で販売している“未来マート”のHP【http://www.miraimart.jp/】を見ると,「日本の仕様(PSC対応製品)とは異なります。この点を参考にして自己責任のもと,ご購入ください。(耐震消火装置はありません。)」とありますので,日本向けに販売を継続しているようです
リコール対象になったアルパカは,日本企業が輸入したので機種が明確に分かっているからで,個人輸入した別の機種は同じ問題があるとしても輸入業者としては関知しないとして,リコール対象機種に入っていないと思われます
以上からいろいろ問題はありますが“自己責任”で使うことを受忍するならアルパカの選択もありなんでしょうね
また,オートキャンプではストーブを車で運ぶので,転倒しないまでも車内で揺られたときに油漏れするのはいただけません
やっぱり未来マートのHPに注意書きがありました
「燃料漏れ防止のため,給油は現地でお願いします。」,「燃料を満タンに入れて輸送すると・・・・燃料が漏れる場合があります。」
従って,燃料の灯油は,別途ポリタンクに入れて持って行く必要があるということになります
“別途持って行く”ということは,18㍑では荷物になるので10㍑のポリタンク1個を持って行くとして,アルパカでは10㍑しか使えないところ,グリーンウッドやレインボーならストーブ自体のタンクにも灯油を入れて持って行けることになります
これから燃焼時間を計算すると,
アルパカ:約30時間 (18時間×(10㍑÷6.0㍑))
グリーンウッド:約56.5時間 (13.7時間×((10㍑÷3.2㍑)+1)))
フジカ:約45.3時間 (12時間×((10㍑÷3.6㍑)+1)))
【※“+1”というのがストーブ本体のタンク分です】
となり,アルパカが最も燃焼時間が短いという結果になりました
視覚的に分かるようグラフにしてみました
アルパカとグリーンウッドでは倍近い差があります ただ,一泊二日程度のキャンプの場合は燃焼時間の差はあまり問題にならないですかね…
なお,乾電池式の自動点火装置はグリーンウッドだけに付いています アルパカとフジカはマッチやライターでの点火になります
最後に価格を見てみます。一目瞭然,圧倒的に1のグリーンウッドのコスパの高さが際立っています。1万円しません!やっぱり“made in china”のため~?
OSSUN家の近くのホームセンターのチラシ(税別価格で表示)にも載っていました なお,前掲のグリーンウッドの写真はチラシとは別のホームセンターで撮ったものです なので値段も違っています
以上から,カタログ性能に加えてコスパも考慮すると,OSSUNとしてはグリーンウッド“GKP-P245N(K)”が最もニーズに合った石油ストーブという結論になりました~ 選んだだけで買ってませ~ん
なお,Amazonでこのストーブのカスタマーレビューを見たところでは,電子点火装置の不具合に関する記載が目立ったこと,灯油の残量表示がないことを惜しむもの,片手で持てるようハンドルの取り付けを希望するもの等がありました
さて,みなさんなら,どれを選びますか~?
おしまい
追伸:今回はOSSUNの独断と偏見並びに思い込みに基づき,あくまでスペックと価格だけで比べただけというだけなので,見当外れな判断をしていることもあり得ることをご承知置きください また,各製品のクオリティについても把握していませんし,使ってみた結果については自己責任でお願いしま~す
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